米沢薬師の金精様


前日の庚申塔のすぐそばにある米沢薬師。足利と桐生の境界線に位置します。日本三大米沢薬師なんてご大層な看板が出ていますが、とっても小さなお寺です。ここの薬師如来坐像平安時代末期に造られ、足利市重要文化財に指定されています。本来ならばコレがメインなんでしょうけど、この米沢薬師の境内には金精様がいらっしゃいます。ここは一応お寺ですから、神仏混交の名残でしょうか。
金精様は生殖の神様です。縁結びや子宝、それに性病の平癒なども祈られたようです。ただ時代によって淫祠邪教の烙印を押され、金精様はしばしば迫害を受けてきました。現在でも非公開扱いになっていることがよくあります。



大抵はカタチが良く似た自然石が用いられるのですが、ここの金精様は立ち木がそのまま使われています。