こけしに似た人たち

龍舞の駅前を歩いていたら、交通安全を叫びながらバス停に並んでいるこけしに似た人たちを見ました。


龍舞という地名は、ちょっとカッコいいので以前から気になっていましたが、今回の散歩中に龍舞の休泊小学校の隣にある賀茂神社の看板に、それらしい記述があるのを見つけました。
貞観三年(861年)に羽生の方で反乱が起こり、上野の国司であった藤原長良が勅命によって討伐をしました。その戦いの際に長良は利根川の川岸にずらっと細長い陣、いわゆる長蛇の陣を布いたんだそうです。で、この龍舞の地を中心に四神すなわち青龍・白虎・朱雀・玄武の四本の旗を立て、戦いを挑みました。すると青龍の旗が風に舞い一匹の龍に変化して空に駆け上がると、いきなり真っ黒な雷雲が現れて土砂降りの雨となりました。長良軍はその雷雨に乗じて奇襲を行い、反乱軍を蹴散らしたのです。
この藤原長良という人物、桐生の方でも蛇退治の伝説を残していて、彼を祀る神社がいくつもあります。ここで語られている蛇や龍と言うのは、おそらくは川のことなのでしょう。とすれば長良という人物は治水に関して何らかの功績があったのかもしれません。

ちなみに休泊小学校の休泊というのは大谷休泊のこと。彼は戦国時代に活躍したこの地方の行政官で、多々良沼の防風林や用水路の建設などの開拓事業に生涯を捧げた人物です。